仕事柄もあり、週に一度は[お好み焼き]を食べている私。
得意先のお店で食べることが多いのですが、たまには気になるお店にも行ってみたい!
そこで5月某日、お好み焼き屋2軒とたこ焼き屋1軒を梯子してみました。
【たこ焼き ZiPANG 千林店】に別れを告げた我々一行。
次に訪問したのは、京阪本線の森小路駅西出口より出て、最初の角を右折した右側。
駅から徒歩2分にある【鉄板焼・お好み焼 大坂風月】です。
上の写真の看板を見て、「風月? どこかで聞いたような……」っと思った方。
正解です!
【風月】といえば【鶴橋風月】が有名ですよね。
【鶴橋風月】は、1950年ごろに大阪の天満に誕生した好み焼き店【風月】がルーツとか。
1軒目の【風の街 千林本店】も1960年に誕生したときの店名は【お好み焼、甘党、風月】。
そして、この【鉄板焼・お好み焼 大坂風月】の創業は1962年。
どちらかのお店とご縁があるのかもしれませんね。
店内に入ると、大きめの4人掛けのテーブルが3つと奥に鉄板前のカウンターが4席。
テーブル席はかなり広々としていて、真ん中に大きな鉄板が備えてあります。
で、何よりも目を引いたのが店内の壁です!
ワインボックスがズラリと並んだような壁紙!?
えっと~。
「お好み焼き屋さんなのになぜ?」と思わずご主人に聞いてしまいました。
「ワインが好きなので店内改装したときに張り替えました!」とご主人。
ワイン好き……。
フッと目を反対側の壁、通路側に目をやると、確かに!!
赤ワインが並んでいます。
写真は撮っていませんが、白ワインが入ったワインクーラーも完備されていました。
[お好み焼き]を目当てに訪問しましたが……。
ワインに合うお料理も充実しているのかもしれませんね。
では、まずは[お好み焼き]から、じっくりとメニューを拝見。
『ミックス玉』と『シーフード玉』は1000円越えですが、それ以外はリーズナブルですね。
トッピングが豊富なので組み合わせ次第では新しい味にも出会えるかもしれません。
次のページをめくると……
なになに?「生麺から作るやきそば?」「創業当時からの生麺を使用!」
注文を受けてから生麺を釜茹でするようです。
これは期待できますね~。
さらにページを進めると……。
鉄板焼と一品メニューが登場!
『ミスジステーキ』があるのは鉄板焼も看板に掲げている証ですね。
一品料理で目を引くのが、やっぱりこれでしょ!!
『グリッシーニの生ハム巻き』
グリッシーニってわかります??
私も初めて知ったのですが、イタリアではポピュラーな食前にワインと共に食べるスティック状のパン、いわゆる“ワインのおつまみ”とか。
さすが、ワイン好きなご主人だけあります。
で、アルコールは……。
ビールやチューハイ、日本酒、焼酎、ウイスキーなども種類が豊富ですが、それ以上に目をひくのがワインです。
ソース系に合うワインばかり約20種類用意されているとか。
おそらく、ここまでワインが揃っているお好み焼き屋さんはそうそうないでしょうね。
しつこいようですが、私たちはすでに2軒で[お好み焼き]や[たこ焼き]、アルコール類を満喫した後です。
正直、おなかはいっぱい!!
でもね、こんなにおいしそうなお料理たちの写真を見て、我慢できるはずがありません。
しっかりとオーダーいたしました。
最初に出てきたのがご主人お勧めの赤ワイン『トーレス サングレ・デ・トロ オリジナル』。
もちろん、ワイン好きなご主人がグラスに注いでくれました。
続いて、『グリッシーニの生ハム巻き』『とまとのさっぱり甘酢がけ』。
グリッシーニのクラッカーのような食感と生ハムの旨味。
ビールにもワインにも合いますね~。
『とまとのさっぱり甘酢がけ』のさっぱりした味付けは食欲を復活させるには最適!?
次に出てきたのは『とん平焼き』です。
私のイメージでは『とん平焼き』は【風の街 千林本店】で食べたような薄い玉子焼きで豚肉を包んだもの。
こちらは、豚バラをカリカリに焼いてから玉子と合わせたような……。
とにかく豚バラのカリカリ感が際立っていて、【風の街 千林本店】のものとは別物です。
ここで奥さんから鉄板の上を空けるようにと声掛けが!
いよいよお勧めの『ミスジステーキ』の登場です。
250グラムのステーキなのでかなり大きめです。
3種類のソースも出てきました。
左からハニーマスタード、バーベキューソース、そして、トリュフソース!?
柔らかい『ミスジステーキ』とトリュフソース……。美味♪
甘めのハニーマスタードも意外に合います!
そして、『ミスジステーキ』がきれいになくなったころに出てきたのが『塩焼きそば』です。
モチモチしながらもコシのある太めの麺は食べ応え十分。
もちろん美味!
『ソース焼きそば』に油かすトッピングもお勧めとのことなので、次回はぜひ!!
『塩焼きそば』を楽しんでいると、カウンターの方から良い香りがしてきました。
こちらのお店は焼き上げてからテーブルに出すスタイル。
ちょっと焼いているところを覗きに行ってみました。
あれ? 『豚玉』をオーダーしたのに表面に豚肉が見えません。
奥さんに聞くと、豚肉の脂の旨味が鉄板に流れてしまわないよう、野菜などと一緒に豚肉も混ぜ込んでから焼いているそう。
先ほどの『とん平焼き』はカリカリに焼き上げ、[お好み焼き]の豚肉は閉じ込める――。
お店によってこだわりの焼き方があるんですね~。
そういえば、テーブルに出てきた[お好み焼き]。
マヨネーズとソースはかかっていますが、かつお節がかかっていません。
またまた奥さんに聞くと……。
片面を焼いているときに、先にかつお節を振りかけ、ひっくり返しているとか。
えっ!!
それって【風の街 千林本店】と一緒!?
一口食べてみると……。
つなぎが少なく、どちらかと言えばキャベツの触感が楽しめるサクサク系です。
キャベツが甘い!!
「キャベツがおいしいですね~」とご主人に声を掛けると、手切りすることで触感を整えていることや、じっくりと火を通すことで甘みを引き出してことなどなど教えてくださいました。
キャベツそのものも高原野菜を中心にしながらも、季節によって産地を変えることで味に差が出ないようにしているそうです。
あれ? キャベツのこだわりもなんとなく【風の街 千林本店】に似ている??
かつお節は先に焼いておくことやキャベツへのこだわり。
似ているのは偶然? 同系列?
名前が似ているだけにいろいろ想像してしまいます(笑)。
ワインを楽しみながら食事をするならば【鉄板焼・お好み焼 大坂風月】。
“ザ・お好み焼き屋”を満喫するならば【風の街 千林本店】。
そんな使い分けもいいかなぁ~と思った一日でした。
ではでは、ここらで【ぶらり食べ歩き 大阪・千林商店街編】はお開きに……。