たこ焼き屋を屋台で開業するには?準備から成功のコツまで徹底解説

たこ焼き屋を開業する際に屋台で開業したいと考えている人もいるでしょう。屋台やキッチンカーなどで開業する場合の流れや注意点について解説しますので、参考にしてください。

たこ焼き屋を屋台で開業するための準備とは?

たこ焼き屋を屋台で開業するためには、次の準備をしておくことがおすすめです。

まずは開業の目的とターゲットを明確にしよう

たこ焼き屋を開業するためには、まず、開業の目的とターゲットを最初に明確にしておくことが大切です。明確でない場合、他との差別化ができず、成功しない可能性が高くなります。

例えば、

目的としては次のようなものがあります。

  • 安くて美味しいたこ焼きを気軽に提供したい
  • こだわりの変わったたこ焼きを提供し、たこ焼きの新しい美味しさを伝えたい

ターゲットとしては、

  • 学生、若者
  • ファミリー層
  • ビジネスパーソン
  • 地域の住人

などがあります。これらを最初に具体的に決めておくことがとても大切です。

保健所への申請や営業許可の確認

また、開業にあたっては営業許可と保健所への手続きが必要です。飲食店営業許可を施設完成予定日の約10日前までに保健所に申請してください。

固定店舗、キッチンカー、屋台などによって、たこ焼きの調理方法で求められる設備基準が異なってきます。事前に保健所に相談して、基準を満たすようにしてください。

また、各店舗に1名以上の「食品衛生責任者」を設置することも必要です。講習を受講すれば資格が取得でき、調理師免許は必ずしも必要ではありません。ただし、免許があればより経験やスキルを活かすことができ、食品衛生責任者になるための講習が免除されます。

必要な備品や材料をリストアップする

そして、必要な備品や材料についても事前にリストアップしておくことが必要です。

備品としては、

  • 調理器具(たこ焼き器、柄杓、油引き、ピック、ガスボンベなど)
  • 調理補助器具(ボウル、泡だて器、粉つぎなど)、
  • 消耗品(容器、ソース、トッピングなど)
  • 集客用具(のぼり、提灯など)

たこ焼きの材料としては、

  • たこ
  • 小麦粉(たこ焼き用ミックス粉)
  • だし汁
  • ねぎ
  • 紅しょうが
  • 天かす
  • ソース
  • マヨネーズ
  • かつお節
  • 青のり

材料については、できるだけ専門的な仕入れ先を確保して差別化を図りつつも、原価の安定化を図ることが大切です。

たこ焼き屋を屋台で開業するのに必要なものは?

たこ焼き屋を屋台で開業する際に必要な設備や材料、メニュー価格設定についても参考にしてください。

移動販売に適した車両や屋台設備

まず、移動販売に適した車両や屋台設備を揃えてください。衛生的で安全なキッチン設備も必要で、たこ焼き器、冷蔵庫、発電機などの設備や什器を備える必要があります。

また、屋台の場合は取得費が30万~50万円と安く済みますが、キッチンカーの場合は、新車で400万~600万円で、中古車で150万~400万円程度かかります。

たこ焼きの味を決める材料の選定

たこ焼きの味を決める材料もしっかり選ぶ必要があります。屋台でもこだわった味を提供することで、リピーターも増えておすすめです。

材料にもこだわり、特にたこやたこ焼きの粉、だし汁を専門的に扱う所から仕入れるといいでしょう。タコもカットされているタコを使えば効率的で、専門の粉やその他材料も一括して仕入れられる所を選んでみませんか。

集客のためのメニュー・価格設定

集客のためのメニューとしては、様々な種類のトッピングが選べるようにするのもおすすめです。ソースやマヨネーズの種類を増やし、多くのトッピングの種類があるメニューにすることで、リピーターも増加します。

価格設定としては、6個入り300円~480円程度、8個入り400円~640円が相場ですが、オリジナルのメニューを増やすことで高単価を狙うことも可能です。

たこ焼き屋を屋台で開業するコツと注意点

次に、たこ焼き屋を屋台で開業するコツと注意点についても解説します。

立地選びと曜日・時間帯の戦略

たこ焼き屋を屋台で開業する際には、目的とターゲットによって立地を選ぶことが大切です。まず、どのような立地なのか、特徴を調べて営業するようにするといいでしょう。

営業の曜日や時間帯を決める場合も、ターゲットによって夕方の学生やビジネスパーソン向けにするのか、休日のファミリー向けなのかを決めてください。

仕込みと在庫管理の効率化

仕込みの効率化も大切で、できればたこ焼きの材料が一気に揃うような業務用仕入れ先から仕入れることがおすすめです。価格や在庫管理も管理しやすくて効率化できます。

またたこは冷凍のカットタコを使うことで管理がしやすくロスの削減にもつながります。

仕入れの安定性で売上のブレを防ぐ

仕入れの安定化を図り、売上があまり上がったり下がったりしないように注意することも必要です。材料費の高騰により、質や量を頻繁に変えなくて済むようにしてください。

屋台での営業となると、口コミによる売上も大きくなります。仕入れを安定させることで、こだわりの美味しいたこ焼き、安くて美味しいたこ焼きなどを提供し、売上の安定を図ってください。

まとめ

たこ焼き屋を屋台で開業する場合の流れと注意点について解説しました。屋台やキッチンカーで営業する際にも、必要な備品などをきちんと確認し、衛生面や安全面に気を配る必要があります。

また、立地選びや営業時間帯などを決めることも大切です。仕入れと在庫管理の効率化、仕入れの安定も考えて、成功に導いてみるといいでしょう。

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