たこ焼き屋の開業で目指す利益率とは?業務用食材仕入れで利益率アップを!

たこ焼き屋の利益率はどのくらい?

たこ焼き屋を開業する際に、気になるのは利益率です。利益率が高くないと経営がなかなか上手くいかなくなります。たこ焼きの利益率の目安を紹介しますので、参考にしてください。

たこ焼き1個あたりの利益構造を把握しよう

たこ焼き屋の客単価は低いため、たこ焼き1個あたりの利益構造を事前によく理解しておくことが大切です。たこ焼きの材料は、小麦粉が主成分ですので原材料が安いのが特徴です。

  • たこ焼きの1個あたりの利益構造は、原材料費が安いため、利益率が高い傾向

たこ焼きでは、高い利益率を保つことが基本となっています。単価が安いため、利益を上げるには利益率を下げないようにする必要があります。

利益率の目安はどれくらい?

たこ焼きの利益率の目安は、次のようになります。

  • たこ焼き1個あたりの利益率は、一般的に65~75%程度

1個80円のたこ焼きとすると、1個あたり粗利は52円~60円程度です。たこ焼きは、原価が低いため、他と比較してもそれほど利益率が低くない傾向です。

利益率をまず計算して、1日の利益の目標、1ヶ月の利益の目標を設定し、どのくらい売らなければならないか、検討を付けておくといいでしょう。

たこ焼きが高利益率の秘密は「食材」と「提供スタイル」

たこ焼きは他の飲食店に比べてよく高利益率だと言われますが、それは「食材」の安さとそのまま渡せる「提供スタイル」に秘密があります。「食材」と「提供スタイル」にあまりコストがかからない点が大きな特徴です。

たこ焼きの原価の内訳と計算方法

たこ焼きの原価の内訳と計算方法についてさらに詳しく見ていきますので、参考にしてください。

たこ・粉・トッピングなど主要原材料のコスト

たこ焼きの原材料は、小麦粉、だし汁、卵、たこ、天かす、紅しょうが、青ねぎ、ソース、マヨネーズ、かつお節、青のりなどです。最近はたこが少し高くなっていますが、あまり高い原材料はないのが特徴です。

たこ焼きの原価の内訳を大きく分けると、たこ・粉・トッピングに分けて考えられます。原材料が安いとはいえ、最近ではたこ、小麦粉、卵などの原材料費も上がる傾向で、少しずつ原材料費が上がっています。

光熱費や人件費などの変動費も忘れずに

また、たこ焼き1個あたりの利益を考える場合には、人件費や家賃、水道光熱費などの経費も合わせて考えることも忘れないようにしてください。

たこ焼き自体の単価が最近上がっていますが、それには人件費のアップも関係していると言えます。光熱費の高騰も影響しています。

1パックあたりの原価計算の基本例

たこ焼き1パックあたりの原価計算の基本例についても見ていきますので、参考にしてください。

1パック8個入りで、640円で考えた場合

原価の計算

  • 材料費:140円(たこ・粉・トッピングなど)
  • 人件費:40円
  • その他費用:20円

合計原価:200円程度の計算となります。原価の中では材料費が大きな割合を占めます。

原価率の計算 販売価格640円で計算すると原価率は次のように計算します。

  • 原価率:(200 ÷640) × 100 = 32%

たこ焼き屋の原価を抑えて利益率を上げるには?

たこ焼き屋の利益を考えた場合に、原価を抑えることで、利益率は上がります。どのような工夫が必要なのかについても紹介します。

業務用食材の活用で原価を安定化

原価の中では材料費が多くを占めますので、業務用食材の活用で原価を安定させる方法がおすすめです。業務用食材の場合、多くの量を安く購入でき、仕入れが安定するメリットがあります。

廃棄ロスの削減でムダをカット

また、材料をムダにしないようにすることも大切です。食材のあまりが出たり、売れ残りを廃棄したりしないように事前にしっかり検討しておくことで、原価が抑えられていいでしょう。

高単価メニューの導入で利益率アップ

販売価格を上げる工夫もいい方法です。高単価メニューの開発、トッピングやサイドメニューなどの充実を図ることで客単価を上げて利益率をアップさせてみませんか。

たこ焼き屋で高利益を持続させるための工夫

たこ焼き屋を長く経営していくためには、高利益を持続させる工夫も大切です。次のような工夫を参考にしてください。

売上の柱を増やす!テイクアウト

店内で食べてもらうたこ焼き屋の場合でも、テイクアウトメニューの充実などを図る工夫がおすすめです。テイクアウトによってたくさん買ってもらえる工夫をし、単価を上げるようにするといいでしょう。

イベントやマルシェなどに出店したり、おしゃれなカップなどに入れてテイクアウトで提供したりする工夫も大切です。

原材料の業者選定がポイント

また、重要なことが原材料の業者選びです。業務用の仕入れ先を探す場合に、たこ焼き屋の原材料卸に実績がある所を選ぶことも重要です。どんな原材料がおすすめで人気なのかもアドバイスしてもらえていいでしょう。

まとめ

たこ焼き屋の利益率について紹介しました。たこ焼き屋として成功するためには利益率をしっかり考えることが大切です。一般的にたこ焼き屋の利益率は65~75%程度ですので、それを目安にし、利益目標を設定するといいでしょう。

原材料の業務用仕入れ先をしっかり確保することで、利益を安定して保つことができますので、たこ焼きの原材料に実績のある所から仕入れることをおすすめします。

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