“粉もん”を尋ねて今日も行く! ぶらり食べ歩き 大阪・千林商店街編 Part.1

【風の街】

仕事柄もあり、週に一度は[お好み焼き]を食べている私。
得意先のお店で食べることが多いのですが、たまには気になるお店にも行ってみたい!
そこで5月某日、お好み焼き屋2軒とたこ焼き屋1軒を梯子してみました。

今回、訪問したのは大阪市旭川区の千林商店街です。
昭和時代に日本初のスーパーマーケットがこの地で誕生したこともあり、その昔は「日本一安い商店街」として一世を風靡したとか。
今でも驚くほどリーズナブルな価格で楽しめる様々なお店が元気に営業中です。

今回、1軒目に訪問したのは、京阪本線千林駅から徒歩2分ほど商店街を歩き、細い路地を右に曲がったところにあるお好み焼き屋専門店【風の街 千林本店】。
白い壁と2階の窓の雰囲気が蔵のように見えるのは私だけ??

【風の街 千林本店】は店名に“本店”とある通り、千林が創業の地とか。
1960年に【お好み焼、甘党、風月】として1号店が誕生して以来、60年以上、お客さまに愛されてきた――。
そう考えると店の前に立っただけで期待度MAX!!
ワクワクドキドキしながらの入店です。
今回は“食べ係”を呼んでいたこともあり、計5名。
奥の4名掛けテーブル席2つに分かれての着座になりました。


ピッカピカに磨き上げられた鉄板がまぶしい!!

さて、何がお勧めかと周りを見回すと、壁に貼ってありました。
“食べ係”もいるので、安心して[お好み焼き]以外も頼めます。

まず、届いたのがもちろん、ビールと『えだまめ』。(あっ!『えだまめ』の写真は撮り忘れました💦)
次に登場したのが『とんぺい焼き』。

薄い玉子焼きで豚肉を包んだうえに、オリジナルソース、マヨネーズ、かつお節がタップリ。
紅ショウガやマスタードが添えてあるのは珍しいですね。
一口食べると……。
「『とんぺい焼き』ってこれでしょ?」と言われているような、想像通りの美味しさです。

そして、続いての登場は『豚キムチ炒め』です。

厚めの豚肉が自家製キムチと玉ねぎと一緒に炒めてあり、ビールのアテにピッタリ!
ついついビールが進みまし……。いえ、進みそうになります(笑)

さてさて、アルコールもおなかも程よくなってきたところで、本来の来店目的である[お好み焼き]をオーダーです。
定番の『豚玉』と千林本店限定の『カレーお好み焼』の2枚を食べ比べることにしました。

ちなみに、具材は「牛すじ」と「ホルモン」をチョイス。
カレーと[お好み焼き]の組み合わせ……。どんな味がするのか想像できません!

しばらくすると、スタッフさんが[お好み焼き]のタネと具材が入ったふたつの容器と、どこかで見たことのあるような具が入った器を手に登場。
目の前で焼いてくれるようです。
まずは『豚玉』から焼き始めるようです。

続いて、『カレーお好み焼』。
 
飛び散ることも気にせず、とにかく混ぜる、混ぜる……。
具がピンボケになるくらい高速です!
そして、混ぜ合わせたタネを鉄板に流しいれたあと、そのうえに火を通してあるじゃがいも、ニンジン、タマネギをトッピング。

そうです。先ほどの器に入っていたどこかで見たことがあるような具は、カレーには欠かせない野菜たちだったのです。
残りのタネをうえに乗せ、野菜たちはタネにサンドされた状態に。
そして、両方[お好み焼き]の上にかつお節を振りかけたあと、スタッフさんは離席です。

豚玉

カレーお好み焼

「えっ!かつお節ってソースの上にかけるんじゃないの?」と思った方。
正しいご意見です。
一般的なお好み焼き屋では、かつお節は仕上げに使います。
しかし、【風の街】では、かつお節を乗せたあとに[お好み焼き]をひっくり返して焼くことで、かつお節の風味を[お好み焼き]全体に広げるとか。
【風の街】ならではのこだわりだそうです。
しばらくするとスタッフさんが戻ってきて、上手にコテでひっくり返しました。

豚玉

カレーお好み焼

写真ではわかりにくいのですが、『カレーお好み焼』はタネのなかにカレールーが入っているので、若干カレー色です。
どんどんとかつお節とカレーの香りがしてきました。
そして、いよいよ仕上げがスタート!

豚玉

カレーお好み焼

『豚玉』にはマヨネーズとオリジナルソースがタップリ。
『カレーお好み焼』にはカレーとオリジナルソースを混ぜたというソースが「辛くないの?」と心配になるくらいにかけられました。

いよいよ実食です!

まずはオーソドックスな味を確かめたいと思い、『豚玉』からいただきます!
キャベツが甘い!! でも若干全体的に柔らかめ?
あとから聞いたのですが、【風の街】では使用するキャベツは歯ごたえを楽しめるよう、時期ごとに産地や銘柄を選んで仕入れているそう。
ただ、どうしても春先から梅雨ごろまでは冬に比べるとキャベツが柔らかめになるとか。
歯ごたえの良いキャベツでつくった[お好み焼き]も好きですが、柔らかくしっかりと甘さを感じる今の[お好み焼き]も“季節限定”と思えば得した気分になりますよね。
ちなみにオリジナルソースは、野菜・果物に10種類のスパイスがブレンドされたもので、甘味のなかにもしっかりとスパイスが主張!
マヨネーズの酸味との相性もしっかり考えつくしてあるようです。

追いマヨネーズ、追いオリジナルソース、激辛ソースもお好みでといわれましたが、使わなくても十分美味でした♪

そして、いよいよ『カレーお好み焼』を実食。

正直に言います。これはカレーです!
[お好み焼き]を食べていることを忘れるくらいに、じゃがいもやニンジンがゴロゴロ入った美味しいカレーを食べている気分になりました。
今回はノーマルな『カレーお好み焼』にしましたが、具たくさんの『シーフードカレー玉』『ミートカレー玉』『ベジタブルカレー玉』もチャレンジしてみたいなぁ。

ということで……1軒目はこれにて完食。ごちそうさまでした!

追伸
諸事情により、先に「大阪・千林商店街編Part.1」をアップしましたが、「大阪・天満天神橋編」も忘れていません!
順にアップしていきますのでご期待あれ!!

関連記事